「マスクメロン」と
「クラウンメロン」

「マスクメロン（musk melon）」は、食べごろになるとムスク（musk：ギリシャ語でmoskhos）のような香りがすることからその名が付けられました。ムスクとは、高級な香料である麝香（じゃこう）の香りのことです。
大正時代にイギリスから輸入された「アールス・フェボリット種」の血統を守り、改良を重ねたものが現在のマスクメロンなのです。

マスクメロン栽培に必要なのは、恵まれた自然環境と長い日照時間。
静岡県袋井市、森町、浜松市を中心とした地域はこれらの条件を全て満たしているため、メロン栽培に適した場所といえます。
ただし環境に恵まれてもその栽培は難しく、温室で温度・湿度・水・肥料等をメロンの状態に合わせて管理しながら作られています。

この地域で栽培されたマスクメロンの中で、糖度・肉質・風味・熟度・病害虫の有無などに対する厳しい検査に合格したものだけが「クラウンメロン」として出荷・販売されています。
クラウンメロンは高価なため、贈答用や高級フルーツ店で重宝されているのです。

クラウンメロンの
おいしい食べ方

静岡県産のクラウンメロンは、有名フルーツ店では1個1万円以上で売られている高級品。
メロンは収穫してから熟れ始めるため、通常は完熟前の状態で売られています。

完熟するまではメロンを追熟させるため、箱から出して風通しの良い場所で常温保存してください。
気温が高い夏は追熟が早くなります。保存場所には注意しましょう。
（完熟前のメロンを冷蔵庫で保存すると、追熟せず傷みが早くなります）

下記のような状態は、メロン完熟のサイン。

• 下部（お尻の部分）を指で押すと弾力がある
• つるが枯れてきた
• メロン特有の甘い香りがする

完熟したら冷蔵庫に保存し、2～3日以内に食べ切りましょう。

メロンをおいしく食べるには、追熟と保存方法が重要です。
食べごろのサインを見逃さず、一番おいしい状態で味わってください！